人形劇団ポポロ  

 

2021年 新年を迎えて

 

明けましておめでとうございます
 とは言え、新型コロナウイルスによる感染状況は悪化の一途をたどるばかり、このままだと昨年の緊急事態宣言の時よりもさらに長い自粛を強いられることになりそうな形勢で、この正月も心落ち着かず殻にこもった貝のように過ごしておりました。皆様は如何でしたでしょうか、恙なくお過ごしだったでしょうか?

 

 ただ、役者の身体は動かなくては寿命も細ると元旦からウォ―キングだけは続け3キロ5キロ6キロと歩数を伸ばしての三が日、しかし増えていくのは歩数だけでなくて皮肉なことに肉の重さも上がってきました。
 84歳あとがない人生、その上昨年末に《文化庁長官賞》というとんでもない賞を戴いたからには、もっともっとまともな芸をお見せできるように頑張らなくてはなりません。いやそればかりか、後に続く者たちにしっかり芸に立ち向かう姿勢を日常の振舞の中で示していく責任も、お正月の鏡餅のようにどしんとノシかかってきます。

 

 さらに今年は《丑年》わたしは年男、だからと言ってじっくりゆっくりと構えてばかりは居られなくなりました。流行には4歳の孫娘に後れを取り、《逃げ恥》だの《キメツ》だのと歌ったり踊ったりする孫の姿をポカンと見ている爺さんは、「エイッヤァーッ」気合とともに物差しでばっさりやられたりとさんざんな目に。
 こうなればジジイも黙ってはいられない、暇を見つけてピアノに三味線と我を忘れて熱中、挙句にヒップホップに挑戦・・・これは脊柱管狭窄症の自分を改めて知る結果になりましたが、それならそれで負けてはいられない。空っぽの頭にあれこれ詰め込み指圧のツボならぬ芝居のツボ笑いのツボを求めて慌ただしく2021年の幕が上がりました。

 

 さあ、今年のポポロは面白くなりそうな予感、ほんとに目が離せませんよ!少し人数が減りましたがその分気力が充実しています。頑張ります。楽しんでいただきます。
どうぞ今年も、よろしくお願い申し上げます。
併せて、コロナ禍の一日も早い終息と、皆様のご健康ご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

2021年1月吉日  人形劇団ポポロ代表  山根 宏章