人形劇団ポポロ  

 

 

 

 

鬼ひめ哀話
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平成18年度文化庁芸術祭参加

さねとうあきら原作「ゆきこんこん物語」所載

「おにひめさま」(理論社刊)より

鬼ひめ哀話

監修 さねとうあきら
脚色 山根宏章
美術 松本真知子
音楽 大倉ただし
題字 木村雪苑
邦楽演奏 地唄・琴・三弦:仲林 光子
 

囃子方:吉口 克彰

笛:仲林利恵


 

百年たっても生きつづける壮絶な女の生き様
こころの闇を笛が裂き三弦が震え
人形が狂い身悶え清澄な地唄がただただ語る
鬼切峠に棲む鬼女が 涙とともに口づさむ
ひとり殺せば つの一ぽん
ふたり殺せば つの二ほん
一ぽん二ほん 鬼一ぴき

 

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あらすじ  

作品について
永遠の女人像を求めて

自惚れ屋で威張りん坊、自己中心で疑り深いとくればあまり好かれないに決まっています。しかし、そんな欠点を山のように背負いながら、それでも幸せを求めて必死な姫の姿に、わたしは永遠の女人像を見てしまうのです。
このたびポポロの皆さんといっしょに、わたしの創作民話群のなかでも、とりわけ愛着のある「おにひめさま」に挑戦します。野太い人間ドラマに期待してください。

(原作:さねとうあきら)



求め、さらに求めて

哀しくもいじらしい、この「おにひめさま」に会えるのがたのしみであり、また恐ろしくもある。

客席の気息に身をゆだねながら、背中に背負った姫の心根を捉えたい、受け止めたい、しっかりと。
(演出・団右エ門:山根宏章)

 

作品について

対象 中学生〜大人
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理想観客数

400~800人

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時間 100分(休憩あり)
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「わたしは城の桜姫、世界で一番美しい。雪と競うても花と競うても負けはせぬ。」
美しいが、うぬぼれが強く、わがままな桜姫。
姫は京の都から訪れた三条の宮のもとに嫁ぐことになった。

 

思い立ったら少しの我慢もできないお姫様は、
春まで待った方が良いという人々の言葉に耳を貸さず、
冬のさなかにお輿入れすることに。

 

雪降りしきる峠道…、鬼が住むという鬼きり峠に差しかかったところで、
「雪崩だぁーっ」という友の者たちの悲鳴の中、姫は雪にのまれてしまう…

 

夢うつつに男の背で聞く言葉
「人と思えば人となり、鬼と思えば鬼となる。すべてはお前の心次第だな」

気がつくと山中のあばら家、姫を助けた老夫婦が
心づくしのもてなしにと囲炉裏に湯を沸かし、料理のために包丁を研いでいる。

研ぐ包丁のすり音にぐさりぐさりと息詰まる……。

 

「あっ二人は鬼、私は殺される、逃げなければ」
隙を見て出ようとした足下にギラリと光る包丁、ずしりと思い手応え。

「どうせ逃げても追ってくる。ならばこの包丁で」
姫の顔にメラメラと火影がゆれた。